グーグルの「サーチコンソール」は無料で非常に便利なツールですが、サーチコンソールへの登録(プロパティの追加登録の手順)に少し戸惑います。2020年最新のサーチコンソールの登録の仕方をわかりやすく解説します。
プロパティタイプの選択には、「ドメイン」と「URLプレフィックス」という2種類がありますが、ざっくり言うと「URLをまとめて扱うか、個別に扱うか」みたいな違いです。「ドメイン」「URLプレフィックス」のどちらで登録しても、サーチコンソールは使えるようになります。サーチコンソールに登録する手順、また、プロパティ追加で「ドメイン」「URLプレフィックス」の違いを理解しつつ、簡単にプロパティを追加・登録する手順を解説します。
グーグルサーチコンソール(Search Console)を開始する
早速、サーチコンソールを登録していきましょう。「サーチコンソール」で検索して「Google Search Console」をクリックします。
サーチコンソールのスタート画面が表示されるので、「今すぐ開始」をクリック!
プロパティのタイプを選択
プロパティタイプの選択ですが、ここでどちらを使うものかと迷います。
プロパティタイプの選択には、「ドメイン」と「URLプレフィックス」という2種類があります。「ドメイン」「URLプレフィックス」の どちらを選んでもサーチコンソールは使えるようになりますが、ここでこの2つの違いを簡単に押さえておきましょう。
先ほどの「今すぐ開始」をクリックすると以下の表示になります。
ドメインとは
例えばブログのドメインが「 example.com 」の場合、このブログにアクセスできるURLとしては、以下のようなものがあります。
- http://example.com(http:// が付いたもの、wwwはなし)
- https://example.com(https:// が付いたもの、wwwはなし)
- http://www.example.com(http://、www が付いたもの)
- https://www.example.com(https://、 www が付いたもの)
プロパティタイプの選択 で「ドメイン」を選んで登録すると、これらの 「http://~」「 http://www.~」 などを一括してまとめて扱かってくれる(一括してまとめて確認することができる)ということになります。「URLプレフィックス」では、それぞれのURLを登録していくという流れになります。各々のURLを登録する手間が省けて、一括で扱ってくれる、というのはメリットです。
URLプレフィックスとは
上で見た「ドメイン」に対してこの「URLプレフィックス」は「従来型」。というか、以前からサーチコンソールを使っている人は、こちらでの登録をしていました。
この「URLプレフィックス」では、 「http://~」、「https://~」 などのURLを個別に登録する(個別に扱う)という作業になります。
サーチコンソール自体も仕様が変わり、「ドメイン」での登録が新しく追加されたことからみると、「ドメイン」での登録ができるようになっておくことが推奨されるという流れな気がしますね。
というわけで、「ドメイン」での登録をマスターしていきましょう。
「ドメイン」で登録する
まずは便利な「ドメイン」で追加登録する手順からです。
「TXTレコード」の追加、という見たことのない言葉がでてきますが、心配することはありません、気楽な感じで進めて行けば良いです。
以下は私も使っているエックスサーバーでの例ですが、エックスサーバー以外のサーバーをお使いの場合には、サーバーのマニュアル(必ずあると思います)で「DNSレコードの追加の仕方」「TXTレコードの追加の仕方」を調べてみてくださいね。(手順は非常に単純で、大体同じだと思います)
プロパティタイプの選択
まず「プロパティタイプの選択」画面で、「ドメイン」側で入力をして行きます。
- ドメインを入力する
先頭に「http://」や最後に「/」を付けると「プロトコルとパスを削除してください」エラーが表示されるので、その場合はそれらを削除しましょう。 - その後「続行」をクリック!
以下のように確認中のウインドウが表示されるので、しばらく待ちます。
DNSレコードでドメイン所有権の確認
暫くすると以下の表示がされます。
- まず②の「コピー」をクリック!
つづいて、このコピーしたものをサーバー側で設定します。
(TXTレコードというものを追加します)
TXTレコードの追加設定
では、先ほどコピーした文字列をサーバー側で 設定(「TXTレコード」の設定)していきましょう。
(エックスサーバー以外では、サーバーのマニュアルでDNSレコードやTXTレコードなどで調べてみてください。操作自体は大体同じだと思います)
エックスサーバーにログイン
エックスサーバーにアクセスして、「ログイン」から「サーバーパネル」を選びます。
サーバーID、サーバーパスワードを入力して「ログイン」をクリック!
サーバーパネルが表示されるので、その中から「DNSレコード設定」をクリックで選択。
ドメイン選択画面が表示されます。
- 「 ①設定対象のドメイン」のところの行の「②選択する」をクリックします。
続いて「DNSレコード設定」の画面が表示されるので、
- 「DNSレコード追加」をクリック
- ①「種別」で「TXT」を選択
- ②「内容」にサーチコンソール側でコピーした文字列(コード)を貼り付けます。
- ③最後に「確認画面へ進む」をクリックします
確認画面が表示されますので、確認して「追加する」をクリックします。
- 改めて内容の確認
(選択したドメイン名があっているか、TXTを選んでいるか、を確認) - 確認が終わったら「追加する」をクリックします
最後に「DNSレコードの追加が完了しました」と表示されたら完了です。
完了したら「戻る」をクリックします。TXTレコードの追加設定は終了です。
サーチコンソールに戻って続きを行う
サーバー側の設定は終わりましたので、先ほどのサーチコンソールの画面に戻ります。
- 一番下にある「確認」をクリック!
サーバー側で先ほど行った「TXTレコードの追加設定」がうまくできていれば、以下のように「所有権を確認しました」と表示されます。
- 「プロパティに移動」をクリックします。
最後に以下のように「ようこそ」画面が出れば成功、完了です。
- 「新しいドメインプロパティへようこそ」と表示されたら「開始」をクリックします。
以下のようにサーチコンソールの画面が表示されます。
ちなみに、下段は、従来の「URLプレフィックス」方式で登録したものです。
初級レベルの人にとっては、「DNSレコード追加」の部分が、技術的にやや敷居が高いようにも感じますが、落ち着いて淡々をすすめれば何も難しいことはありません。
初級レベルの人にとっては、「URLプレフィックス」でワードプレスでHTMLタグを設定する方がハードルが高いかもしれません。
すでにサーチコンソールを使っている場合はコチラ
すでにサーチコンソールを使っている場合には、以下の操作でプロパティの追加(ドメインの追加)を行います。
左上のサイトのURLが表示されている所の▼をクリックします。
左下に出てくる「プロパティを追加」をクリック!
すると、プロパティタイプの選択の画面に遷移します。ここからは初めて登録する人と同じです。
まとめ
サーチコンソールの利用を開始しようとしたら、プロパティタイプの選択には、「ドメイン」と「URLプレフィックス」という2種類がでてきて、いきなり迷います。
プロパティの選択では、使い勝手の良さでは「ドメイン」で登録するのがオススメで、www有無、https、https、サブドメインがあった場合でも、ドメインプロパティにデータが集計されるので、1ヶ所で全体像を確認することができて便利です。
初心者の方には、「DNSレコード追加」などがやや敷居が高いと感じるかもしれませんが、落ち着いて順番に進んでいけば難しいことはありません。この記事を参考に、便利な「ドメイン」での登録で進んでみてください。