働き方改革の一環として副業・兼業を推奨する流れもあり、一部の大企業ではすでに従業員に対して副業が奨励されています。
そんな中、多様な働き方の新たな選択肢として「複業」が注目されています。
「複業」と「副業」は何が違うのか、また、複業と副業のメリット・デメリットはどんなことがあるのかお伝えしていきます。
複業歴11年の私が、複業におすすめの方法や、ビジネス、上手く取り組むためのヒントを解説します。
副業と複業の違いは?
副業とは
副業とは、本業以外の仕事で収入を得ることです。
雇用形態によってアルバイト、在宅ビジネス、内職などに分類されます。
2018年1月、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除。
これを受け、副業を解禁する会社が少しずつ増えてきました。
複業とは
複業とは字が表すとおり複数の仕事を持つことです。
副業と比較して、それぞれの仕事に「主」や「副」と言った関係性がなく、どちらも「主」としていることです。
本業を複数持っているとイメージしてもいいかもしれません。
複業とは、二つ以上の職業を同時にいくつか持っているとき、そのどちらかを指して複業というのではなく、そういう風に複数の職業を持っている状態のことを言うのです。
仕事そのものではなくライフスタイル、いわゆる生き方といってもいいでしょう。
副業と複業の違い
副業では、主な収入源となる本業と収入面での補助的な仕事という主・副があるのに対し、複業では全てを本業と同列の意識で捉えます。
したがって、副業では本業が最優先されますが、複業では全てが横並びか、状況に合わせて優先順位が変動することになります。
また、副業は収入を増やすことを目的として行われますが、複業では収入のみならず、スキル向上や人脈を広げるといった意味合いにも重きが置かれます。
副業は周囲や勤め先に隠したまま行う傾向がありますが、複業の場合はむしろ公表することが多いです。
複業のメリット・デメリット
メリット
ライフステージの変化にも対応しやすい
結婚、出産、終身雇用の崩壊、定年後の収入減の確保など、一つの職場、一つのキャリア、一つの収入に固執しなくていい状況があればライフステージの変化にも柔軟に対応することができます。
複数の収入の柱が作れる
副業と違い、収入の補填を目的としていないとしても、隙間の時間を有効活用できるなどの点で、転職よりもハードルの低い選択肢となります。
人脈が広がる
パラレルキャリアとして活動する過程で本業では関わる機会のなかった様々な人々と出会うことにより、新しい人脈を形成することができます。
その後の転職に有利に働いたりスキルアップにつながったりなど、様々な2次的効果も期待できます
世界が広がる
複業を利用すれば、単一の狭い範囲の人間関係からは得られない人脈、機会、視野、知識を得ることができます。
これらは自信にもつながり人生を豊かにします。
スキルアップできる
複数の職に就けば習得できる能力もその分だけ増えます。
社外でも通用するスキルを身に着けること(あるいは身に着けることへのモチベーションが生まれること)は、会社に頼らないキャリアを後押ししてくれることでしょう。
タイムマネジメント力が向上する
限られた時間内で複数のビジネスに取り組むため、おのずとタイムマネジメントなどのスキルも身に着けられることになります。
デメリット
メリットばかりが強調されがちな複業ですが、デメリットもあります。
オーバータイムになりがち
複業はオーバータイムになりがちな面もあり、時間の確保に悩んでいる人も多いです。
特に一方の仕事後や休日に予定を入れることも多くなり、どれぐらいの時間配分でやるのかというスケジュール管理が大切なポイントになってきます。
経済的な負担が増えることもある
スキルアップや人脈を広げる活動のために、経済的な負担や自己投資が増えることがあります。
収入アップを目的としていた場合には、自己投資など支出が増えることがストレスに感じることもあります。
複業相互に支障が出てしまう可能性がある
複業によって、心身ともに負担が大きくなります。
自己管理能力やタイムマネジメントが身についていない人にとっては、逆に自分を追い詰めてしまう活動になることも考えられます。
結果、どの業務にも支障をきたしてしまうといった状況に陥ることもありバランスを保つことが重要です。
周囲に賛同を得られるとは限らない
本人はあれもこれも充実して熟しているつもりが、私生活に空き時間がなくなり、家族や恋人、友人との時間がとれないことなどから衝突の原因となることもあります。
副業のメリット・デメリット
メリット
本業以外の収入が増える
本業収入以外の収入が得られるのはメリットです。
時給制の副業であれば、働いた時間がそのまま給与になるため、ある程度、労働時間と収入のバランスを見ながら収入を得ることも可能です。
貯蓄に回したり、自分の好きな事に使えるようになりますし、本業収入では生活が厳しいという場合は収入の補填になります。
副業で得たスキルを本業で活かせる
本業では得られないスキルや知識を身につけて経験することができ、その副業で得たスキルを本業で活かすこともできます。
本業があるので新しいことにもチャレンジしやすい
本業の収入があるため、副業では比較的やりたいことにチャレンジしやすいです。
たとえば、当初収入は見込めないといった場合でも、起業や転職などの準備がしやすくなります。
デメリット
本業への支障や体力面の健康面の圧迫が懸念される
やむなく、労働時間が長くなったり、休みが取れなかったりなどで結果として、本業に支障が出る場合や体力面、健康面での支障も懸念されます。
会社が禁止している場合がある
副業解禁の流れがあるとはいえ、副業禁止の会社もまだまだあります。
自分の勤務先の就業規定などよく確認し、トラブルのないようにしなければなりません。
税金の管理が必要
副業も複業も収入が増えるというメリットがある一方で、当然その分の所得税負担が増えてしまう可能性があるデメリットがあります。
副業所得が年間20万円を超えた場合には確定申告も必要になりますし、副業をする場合は、副業や自分に関連する知識を得た上で自分で税金等の管理をしなくてはなりません。
住民税等、税金関係から、副業がバレてしまうケースもありますので、副業禁止の場合には特に気を配らなければなりません。
複業におすすめの方法とおすすめ複業4選
複業を選ぶときの考え方のポイント
複業や副業、いざ始めようと思っても、何をすればいいのか決めかねる・・といった人も多いです。
実際、複業も副業も数え切れないほどの方法があります。
収入を増やすことが主目的の副業であれば、極端な話、少しくらい大変でも、あまり好きでなくても収入のために必要に迫られて行うというのはアリだと思います。
ただし、複業となると、本業と横並びの位置づけであり、収入のみならず、スキル向上や人脈を広げるといった意味合いにも重きを置きたいところ。
好きになれないこと、消耗することを選択すると上手く行かない可能性が高いです。
また、本気で複業をしようと思えば、一方が、勤務時間が決まっている働き方ではかなり難しいはずです。
複業を選ぶポイント
- 自分が楽しめるもの
- 持っている「スキル」「特技」を活かせるもの
- 新しく学んだりスキルを身につけるのが楽しいと感じるもの
- 睡眠時間を削らずに済むもの
複業歴11年の私が実現可能でおすすめの複業について紹介します。
おすすめ複業4選
エンジニア・プログラマ
能力があるプログラマーであれば、週2日~3日の出勤で高い収入を得ることができ、複数の会社に所属することも可能です。
副業収入を本業並みに高めることができ、実質複業に移行していくことも十分可能な職種です。
基本的には即戦力になる現役のエンジニアが求められますが、将来的にエンジニアやプログラマへのキャリアチェンジを真剣に考えている場合は、プログラミングスクールで実力をつけてキャリアアップしていくことも可能です。
Webサイト・ホームページ制作
Webサイト制作やWordPressでのサイト構築は、複業で人気が高い仕事です。
CMSの「WordPress」や「wix」を用いて、サイト構築後にクライアントが自分で運用するスタイルでの依頼が増加しています。
コーディングスキルやデザインスキルが求められますが、比較的簡単に習得できるため、まったくの未経験からコーディングスキルを習得して複業にチャレンジも可能です。
デザイナー・イラストレーター
デザイナーやイラストレーターは、複業の求人や仕事が多く、在宅で十分可能なことから特に女性からの人気が高い仕事です。
当たり前にセンスは重要ですし、クライアントとのコミュニケーションスキルも大切です。
ブログ運営
ブログやサイトを作成してアフィリエイトで収入を得る方法です。
「ブログ」で収入を得る方法には、ブログアフィリエイトとGoogleアドセンスがあります。
アフィリエイトは、自分のブログで企業の商品やサービスを紹介し、訪問者がその広告をクリックして商品やサービスを買ったり契約したりするとお金が入る仕組みの広告ビジネスです。
Googleアドセンスは、自分のブログに自動的に広告が掲載され、訪問者がその広告をクリックするとお金が入る仕組みのクリック課金型のアフィリエイトです。
私が複業で取り組んでいるのも、ブログアフィリエイトです。
ここまでに挙げた3つの職種(ビジネス)と比べると、全くの未経験からスタートできて、WordPressの構築やサイトのデザインも経験することができ、広告収入を得ながら、スキルやノウハウをコンテンツにして販売するなど、ビジネスの幅も広げやすいです。
ただし、上記3つの職種(ビジネス)に比べ、収益化までに時間がかかりますので、気持ちと時間配分は複業ですが、収入面では当面は、もう一方のビジネスが収入の柱となります。
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まとめ
働き方改革の流れの中で、注目を集めている複業という働き方。
人生設計やキャリア形成の上でも良い効果を及ぼすことが見込まれることも多く、視野にいれていきたい選択肢の一つです。
複業を始めるにあたっては、もともとの本業とのバランスを考え、無理のないペースで始めることが大切です。
余裕がなくなることで、本業に支障が出てしまうことも珍しくなく、メリット・デメリットを考えながら、メリットが上回るように取り入れていくことが重要です。
複業におすすめの4選を紹介しましたが、全くの未経験からスタートできる複業のおすすめはブログを使ったアフィリエイトです。
今後を考える
これからの時代、なんとなく会社に入って、なんとなく過ごしているだけでは苦しくなるばかり。
何かしら手を打たないと、と漠然と感じている人も増えています。
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